ブリーフは純白

ブリーフをかぶった変態の独り言。インデザインや組版、デザインとか色とか、そういう界隈のこと。

【イベントのこと】無名であくまで趣味で創作活動している社会人がドマイナージャンルの企画展を思いつきでやってみた【展示準備】

はじめて個展開催した個展の一連の流れを記事のまとめです。

 

いよいよ砂絵展に向けて展示準備を進めていきます。

展示物・配置 → 備品・資材調達

の流れで進めました。

展示物・配置

まず、展示に必要になりそうな備品を洗い出しました。

ギャラリーが無償で貸し出してくれるもの。
  • ウォールライト
  • スポットライト
  • 展示台
  • 虫ピン
  • テーブル
  • 椅子
自分がすでに持っている備品。
  • スチールラック
  • フレーム
  • ウォールポケット
  • 折り畳みテーブル
  • 折り畳み椅子

こう考えるとギャラリーからの無償貸し出しの偉大さが分かりますね・・・。

次に展示物と配置を同時に決めていきます。

壁面

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グレーの部分は出入口です。

展示面積が減りますが、出入口はすべて開放することにしました。

外から見えて、入りやすそうな雰囲気を目指していきます。

床面

ワークショップと販売もしたいので、床面の配置も考えます。

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紫と水色のひし形は販売物を置くための展示台です。(本来なら陶芸品とかお花を置くのでしょうね。)

斜めにしたのは、直線だけでなく、交差する動線を作って、来場者の流れを複雑にしようと思ったからです。

直線的な観覧順序にすると入ってきて1分2分で回れてしまうくらいのスペースです。

じっくり見てくれる方はいるでしょうが、例えば、ちょっと通りすがった方がたまたま入ってきてくれて、「ふ~ん」でサッと出て行ってしまう・・・なんてことはよくあると思います。

そういう方の「見る時間」を少しでも増やすことが狙いです。

そもそも、展示会にきてくれる方はどんな方でしょうか?

  1. 絵が好きな方(私を知らなくても)
  2. 私の作品を好きでいてくださる方
  3. 友人・知人
  4. たまたま入った

1.の方は偶然的に企画を知ってわざわざ足を運んでくださる方です。こういった層を取り込むためには、宣伝を効果的にする必要があるともいます。しかしながら、私個人での宣伝には限界があるので、数は見込めないと思っていました。

2.の方は私が一番大切にしたい方たちです。SNSやサイトでたまたま私の作品を見て、さらに好きになってくれるだけで、大変光栄なことです。しかし、辺境の地・茨城での開催・・・。遠い・・・。ここまでいただけると思うのは高慢でしょう・・・。来ていただいたあかつきには飽きさせない・楽しませるを目標に展示内容の充実に心血を注ぐべきだと考えました。

3.私は友人・知人が少ないのですが、展示を手伝ってくれる友人、親、会社の人たちに輪を広げてもらうことにしました。要するに、友人・知人のさらに友人・知人、の、さらに友人・知人、の、さらに友人・知人、の、さらに・・・といった具合です。

正直なところ、規模の小さい展示にありがちな「作家の知人ばかりが来場する」状況は避けたいと思っていました。来場する立場からすると、「作家とそのご友人がおしゃべりしている」ところにいくのめっちゃ気まずいと感じるんです。

もちろん、友人や知人に私の作品を見てもらう機会なんてそうそうないし、見てもらいたいという気持ちもあります。でもおしゃべりタイムじゃないんですよ。主催者として、来場してくださるすべての人に公正に作品を見て体験する機会を提供すべきと思うのです。

そのための友人・知人のさらに友人・知人、の、さらに友人・知人、の、さらに友人・知人、の、さらに・・・なのです。

4.の方は実は少なくないと思いました。無名の作家もどきの展示会です。前もって情報を持っていて「観覧予定」を立ててくださる方はきっと少ないでしょう。

逆に土浦駅から徒歩1分の立地からして、通りすがる方は少なくないと踏みました。

この方たちになるべく在廊してもらう必要があったのです。

人がいない室内って入りづらい。

さらに関係者っぽい人が見はりみたいに佇んでる・・・

え、こわ・・・

 と、私なら思います。でも一人でも誰かが中の展示を見て回っているのが見えたら、何を見ているんだろうって気になるんじゃないかなと思います。

実際、当日「人がいっぱいいたから何かな~って思って入ってみたんですよ」って方が結構いらっしゃいました。(話しかけてくださりありがとうございました。)

実際「人がいっぱい」ではないです。ただ7m四方の部屋のわりに人がいたのです。ワークショップで真剣に作業している方は30分から1時間はいましたし、展示数も多くて、部屋の中の密度が濃かったのです。

この点からも、通常の作品展示会ではない状況ができたと思います。展示会というよりマルシェとかプチイベントといった方がしっくりきますね。

 

このような具合で、来場者の動線、展示物の数・配置などを考慮して当日の会場内レイアウトを決めたら、ギャラリーの方と打ち合わせをします。

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借りたい備品の確認をしました。作業台は二つしかないとのことだったので、講座用テーブルに変更して、最終的に↓のようにすることに決めました。

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さらに、ライトも借りられるので、会場を明るくしていきます。

資料がなくて正確じゃないけど以下のようにライトアップしました。

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当日、このライトがなかったら、ワークショップ出来なかったなって思うくらい、会場は暗かったです。展示スペースって大体薄暗いですよね。リラックスできそうな・・・。

でも今回はめちゃめちゃ明るくしました。ライトは自分で設置です。天井は4mくらいの高さで、ライト用のレールがたくさんあるので、好きなばしょに取り付けられます。

↓のようなの借りられます。折り畳みのはしごもあったんですが、高くて怖かったです。ライト本体のつまみが硬くて力がいるので、バランスが取れるこういったものに乗って設置するのが良いと思いますが、男手が借りられる・怪力の方ははしごの方がスマートに設置できると思います。

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エリアごとの細かな配置

展示台の細かな配置も決めていきます。

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展示台は大小合わせて4つ。小さいものをみっちり並べていくので、家で実際に配置してみて、写真を撮っておきました。

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床にマスキングテープで台と同じ大きさの枠を作ってあーでもない、こーでもないを繰り返します。こういう時間が一番楽しいんですよね。

展示用の資材の用意

足りなさそうなフレームは追加で買うことにして、展示台の上に置くための小さな展示台は自分で作って組み立てられるようにしました。

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厚紙で作りました。イメージは星空です。

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ぺたんこに潰せるようにしました。車が軽なので、荷物を積めるように考えねばなりません。

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箱をクロスに組み立てて友人作家の作品の展示も考えます・・・

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なかなか様になってきました。

 

展示に関する準備はこのような感じでした。

次はワークショップの準備について書いていきたいと思います。