【イベントのこと】無名であくまで趣味で創作活動している社会人がドマイナージャンルの企画展を思いつきでやってみた【広報活動】
はじめて個展開催した個展の一連の流れを記事のまとめです。
- 【概要について】 https://bliblibli-fu.hatenablog.com/entry/2019/09/10/181615
- 【企画構想について】https://bliblibli-fu.hatenablog.com/entry/2021/07/23/080604
- 【展示準備について】https://bliblibli-fu.hatenablog.com/entry/2021/07/23/112310
- 【ワークショップ準備について】https://bliblibli-fu.hatenablog.com/entry/2021/07/23/134921
- 【広報について】https://bliblibli-fu.hatenablog.com/entry/2021/07/23/155058
- 【当日と成果について】https://bliblibli-fu.hatenablog.com/entry/2021/07/23/224440
個展をするうえで最も重要な広報活動ですが、作品に打ち込んでいる方ほどないがしろにしがちです。創作している人のほとんどはTwitterやInstagramなどのSNSをやっていると思います。
しかし、知名度もなければフォロワーも少ない私はSNSだけでは足りないと思いました。そもそも創作のことや生活ことから愚痴まで雑多に呟くTwitterアカウントじゃ広報としては成り立ちません。もちろんそのアカウントでも呟きますけど。
まず最初に砂絵展用・創作用の新しいTwitterアカウントを作りました。
それを補強するために、ホームページ開設・ポスター・チラシの作成と配布というように広報活動を広げました。
とにかくホームページを作る
ガラケー時代にガラケーサイトを持っていましたが、PCでホームページを作ったことはありませんでした。無料のレンタルサーバーを借りてCSS、HTMLを最低でも作ることを考えると絶望しかありませんでしたが、とにかくネットです。ポスターやチラシにQRコードを入れて、会期が近づいていくにつれ確定していく最新の情報をネットで公開するのです。
そこで探したのが、無料でホームページを開設できるサービスです。
私が選んだのがWix.comです。
動作が重いという評判もあったんですが、ちょっと使ってみてわかりやすかったのでこのサービスを利用しました。
他にJimdoというサービスも検討しましたが、なんかWixに収まりました。
アカウント作らないといけないけど、とりあえず登録してみてちょっと触ってみるのがおすすめです。
それで完成したのが↓のようさホームページです。
最初はここまで作り込んでいませんでした。6割から7割くらいでTwitterで公開しました。概要が分かりさえすればいいくらいの気持ちでやりました。
ワークショップの図版やメイキングも少しずつ載せていきました。
刷り物
茨城でイベントをしようとしたら、ネットだけじゃダメです。
ネットにどっぷりつかっている我々のような人間が思う以上にネットの情報、しかも個人レベルの宣伝なんて広まりません。ポスター・チラシを配って地道に広報活動をします。
では、印刷物ってどれくらいするでしょう?
有名なプリントパックでA3両面カラー90kg、1000部で7,000円くらいです。
印刷通販プリントパック ― パンフレット・カタログ・チラシ・名刺・DM・ポスター
私はグラフィックさんでA3両面カラー90kg、1000部で8,500円くらいで注文しました。
A3チラシ・フライヤー印刷の価格表 - ネット印刷は【印刷通販@グラフィック】
A3のポスターを100枚と、A4チラシ1,000枚作ったら1万円超えます。
個人には大きな額ですよね。
そもそも疑問ですが、どこに配りますか?どこに掲示してもらいますか?
個人がお願いできるのは以下のような場所くらいだと思います。
- 美術館
- 博物館
- 市役所
- 図書館
- アートや創作に理解のあるカフェなど
そもそも、掲示できるスペースを確保してもらえるのか、ほかのチラシの中にあって見つけてもらえるのか・・・。ここでひとつ提案なのですが、
ポスター+チラシ+リーフレット
全部合体させようよ。
表面をポスターにできるようにして、
裏面はリーフレットのように企画内容を分かりやすくまとめました。
文章は会社の人に添削してもらったり、友人にも意見を聞いて、砂絵を知らない人が「?」と思うことをひとつずつ潰していきました。
印刷は折りを入れずに1,000部注文(予備が結構ついてた)して、ポスターに使うもので発送するものとチラシとしておいてもらうものは二つ折りにし、
小さいスペースでもおけるように六つ折りにしました。なんとしてもおいてもらおうという気概です。発送するときはこの小さく折ったものをポスター用のものに挟んでふんわりさせておくことができます。
刷り物の配布
ポスター・チラシを置いてもらう場合、施設によっては設置期間が定められているところもあります。なので配布時期は会期の1か月前くらいが目安です。
まず、大きめの美術館、博物館にはあらかじめメールでおいてもらえるか、掲示してもらえるか確認しました。
突然のご連絡失礼いたします。
当方、砂絵の制作活動をいている【本名】と申します。
この度、土浦市民ギャラリーにて「ガチ砂絵展」と題し、
砂絵の展示やワークショップを開催いたします。
(https://zarazaraspace.wixsite.com/website)
それにつきまして、ポスターの掲示・リーフレットの設置にご協力いただけないかと思いご連絡差し上げました。砂絵は色砂をノリ付ボートに乗せて絵を作るものです。
アートや創作の面ではあまり普及されていませんが、
とても簡単に自由な表現のできるツールです。
この砂絵展で展示やワークショップを通して、
砂絵の楽しさを広めたく、多くの方に訪れていただきたいと考えております。そこで【相手施設名】様で砂絵展のポスター掲示・リーフレットの設置をしていただけないでしょうか?
お手数ですがご査収くださいますと幸いです。
よろしくお願いいたします。
【連絡先】
なんの用で連絡したか、どんな企画の宣伝なのかを明確にし、おいてもらいたい刷り物のPDFも添付してメールしました。
茨城県近代美術館 | |||
ミュージアムパーク茨城県自然博物館 | |||
茨城県立歴史館 | |||
大洗水族館 | |||
茨城県天心記念五浦美術館 | |||
水戸芸術館 | |||
つくば美術館 | |||
しもだて美術館 |
美術館には個展や作品展のチラシやポスターがものすごく届くらしいです。
近代美術館の方はわざわざ断りのメールを送ってくださり、「こういったチラシが全国から送られてくるので、スペースがない」「限られたスペースは学校や公的団体を優先していて、個人の人のものを置く余裕がない」とのことでした。
残念ですが、断られることも織り込み済みです。
むしろこうして教えてくれたことは本当に参考になるし、ありがたく思いました。
また「添付されているPDFをプリントして職員の間で回覧はしたよ!」とのことで、本当にありがとうございました。
この後の持ち込みで断られても仕方ないことだという心構えもできました。
つくば美術館には50部を渡そうとして「そんなに要らない」と言われましたが、会社の先輩が会期前に「もうなくなってたよ」と教えてくれました。
以下はアポなしトツした施設と友人・知人・親にお願いした分です。
つくば市民ギャラリー | 50 | ハンドメイド作品を置いているギャラリーさんでしたが、存在を知りませんでした。歩いてみないとわからないものだなと思いました。 |
エキスポセンター | 25 | 受付が繁盛していて話しかけづらかったので、警備の人にお願いしました。一応預かるけど、絶対置けるとは限らないからねと念を押された。 |
筑波学院大図書館 | 20 | |
土浦市民ギャラリー | 50 | 土浦市民ギャラリーにはチラシ50枚を収めることになっています。 |
土浦市立図書館 | 30 | |
JOYFUL-2 | 40 | |
龍ケ崎市文化会館 | 20 | |
龍ケ崎市立図書館 | 20 | 司書さんに可愛いって言ってもらって図にのりました。 |
牛久市立図書館 | 30 | 掲示物用の申請書が用意されていました。こういう需要に事務的に対応できるようにしているみたいです。 |
自然観察の森 | 20 | |
かすみがうら市あじさい館 | 20 | |
かすみがうら市歴史博物館 | 20 | |
かすみキッチン | 30 | ここでアイス食べました。 |
ふれあいランド | 40 | |
空の駅そらら | 50 | 案内所があって快く引き受けてくれました。 |
茨城空港 | 40 | 本当はお金をとっているけど、入場料無料で公共性が高いのでということで引き受けてくださいました。 |
友人作家 | 150 | |
友人職場 | 32 | |
母親 | 50 | |
会社の人 | 60 | |
父親 | 1 |
1日使って、刷り物配布の旅に出ましたが、普段遊びに行かないようなところまではいって行ったり、「こんなところにこんな施設があったのか」というような発見があって面白かったですね。
思わぬ波及効果
砂絵展のリーフレットを見た方からお声かけいただき、「常陽リビング」「茨城放送(ラジオ)」で紹介していただきました。ちょっと恥ずかしい・・・。
当日もそれで展示を知ったという方もいらっしゃいました。
常陽リビングの方も、茨城放送の方もリーフレットのデザインが目に留まったらしく刷り物としての役目を大いに果たすものを作れてDTPオペレーターとしても嬉しかったです。
広報活動は刷り物の効果がかなりあったと思います。
むやみにばらまくより、図書館や美術館に出入りする層、公共施設を頻繁に利用する層を中心に広報活動をした感じです。
次は設営・会期中の様子などを書いていこうと思います。