【仕事のこと】残業100時間とは
私の仕事はDTPオペレーターでした。印刷業界のなかでも学術刊行物や公共施設からの仕事が大半というジャンルです。繁忙期は年明けから年度末まで、閑散期は初夏から秋口までというサイクルでした。
少なからず影響のあったコロナ
関係各所からの印刷物がストップし、業績は下がりましたが、観光産業・飲食産業と違い、コロナの影響は小さかったと思います。
しかし、もともと業績が良くなかったところにさらに下がったのでコロナを口実にボーナスは出なくなりました。
そうなってくると、会社に情のない人はやめていきますし、業績向上のために求められることが多くなれば今まで仕事をしないでヘラヘラ過ごしてきた人もいられなくなります。
そうして減った人員のまま、繁忙期突入。
案の定残業100時間超えを3か月過ごすことになりました。
残業しないためには努力を惜しまない。
今までも繁忙期には残業100時間超えてる人はざらにいました。朝出勤したら昨日から出勤してる人がいることもありました。
それでも私は残業したくない一心で仕事をしていたので、繁忙期でも60時間程度の残業で済ませていました。
閑散期にネットの神々からマクロやスクリプトやアプリのお恵みをいただき、なんとか改造して仕事で使えるようにして、ワークフローの簡略化・効率化をしていました。
去年の繁忙期なんて、運命のねこちゃんと出会うために会社帰りに暗くなった公園を徘徊するくらいの余裕はありましたからね!
運命のねこちゃんと出会う活動については今度改めて書こうかな…。
それでも間に合わないくらい人員が減って、仕事が増えたのです…。ショックなことは、会社自体の仕事は減っているということです…。それでも売り上げを前年水準に留めるためにみんな頑張ってましたよ。
1か月に100時間残業するということ
繁忙期は完全週休1日です。
ひと月25日出勤。つまり1日平均4時間の残業になります。5時半定時で9時半まで残業。家に帰るのは10時半過ぎ。普段11時に寝てる私の体力は着実に削られます。
さらに、私の体質にも欠点が…。
脳内を加速した状態のまま布団に入っても眠れない。
脳内を加速っていうのは、普段のペースでやったら2時間残業になりそうなときとかに、少し急いで仕事をすることで、朝の仕事量から走る速度を決めるのですが、日中追加で仕事が来ると、残りの道のりが増えてさらに走り続けないといけなくなります。
普段なら、そもそも仕事が一気に増えたりしませんし、途中加速して大体定時内に終わらせることができるものなんですが、今年は違いました。
普段の倍近い速さでやっても定時内に終わらない、仕事が終わる前にガス欠になって帰宅するという状態になりました。
しかしですね、体力はガス欠なんですが、頭の中はグルングルン回ってるんです。エンジンが止まらないんです。家帰って、マグ洗って、風呂入って…っていう工程すら道筋立てて最短ルートを考えて、布団に入ってさあ寝るぞ!と思っても全然眠れないんです。
人を殺す夢とか見ましたよ。
薄暗い部屋の中にバスタブがあって、殺した人の死体を溶かしてるんですよ。頭のなかでは、これで2人目っていうのが分かっていて、このあと出かけるって考えてるんです。
また、家の裏の畑に死体を5体埋めていて、それを知ってしまった人を殺さないといけなくて、これで6人目か…って冷静に考えてたりとか…。
そういう変な夢ばかり見てました。全く寝た気がしませんよ。
こんな状態を6日続けてたら、日曜はただ横たわる肉の塊になるしかないでしょう…。
趣味のお絵かきもできないし、漫画を読む気力もわかないし、映画も見に行けない…。
なんで生きてるんだろう…?こんなんなら生きていたくない…。別に望んで生まれてきたわけでもないのに、自由もなくただ働いて疲弊していくだけなら今すぐ死んでしまいたい、消えたい。
暗いままのキッチンでマグを洗っているとき、しまわれている包丁のことばかり考えてました。
「ここで包丁を取り出して、手首を切って風呂に入ったら、最高の気持ちで死ねるだろうなぁ!」
でも親がビックリするだろうな、バラとか浮かべたらサスペンス感減るかな?メルヘンで可愛いかな?いやいや、バラが買えるような時間に帰れないし、通販するのも億劫だしな…。そもそも死体が残るのは嫌なんだ…。消えたいんだ、私は。できることならダンゴムシのように自己酵素で自然分解したいくらいなんだ…。
よく考えたら、死ぬにしても準備が必要だ…。
オタクの私蔵マンガの量を侮っちゃいけない。処分するのは結構大変だ。それから今まで書き溜めたもの、作りためたもの、アホみたいにとってあるラフやらプロットやら、それに人に見られたくないものなんて、山ほどある…。だってオタクだもの。
SNSとか見られたらヤバの極みだしアカウント削除しないと…!その前にスマホの中身が…!PCだって処分せねば!車だって処分しないといけないし、解約・処分・解約・処分…。
死ぬにはやることが多すぎる!!!
で、一番最初に処理しないといけないことで思いついたのが、会社を辞めることでした。
これをしないとなにも始まらないな!
残業100時間っていうのはこういう決断を呼び出すものなんだ…。きっと。
会社を辞めようと思った理由は他にもこまごまあるけど、トリガーになった理由はコレということになります。
他の理由は、会社の方針とか、仕事に対する考え方の違いとか、そういうところにあるんですが、また時間ができたら書こうかな…。
今は好きなことを好きな時にやれるし、やってみたかったこともやれるし、やった方がいいこともできるし、毎日ゆる~く忙しいです。
とりあえず1年間人生休暇を謳歌したいと思います。