【イベントのこと】無名であくまで趣味で創作活動している社会人がドマイナージャンルの企画展を思いつきでやってみた【展示準備】
はじめて個展開催した個展の一連の流れを記事のまとめです。
- 【概要について】 https://bliblibli-fu.hatenablog.com/entry/2019/09/10/181615
- 【企画構想について】https://bliblibli-fu.hatenablog.com/entry/2021/07/23/080604
- 【展示準備について】https://bliblibli-fu.hatenablog.com/entry/2021/07/23/112310
- 【ワークショップ準備について】https://bliblibli-fu.hatenablog.com/entry/2021/07/23/134921
- 【広報について】https://bliblibli-fu.hatenablog.com/entry/2021/07/23/155058
- 【当日と成果について】https://bliblibli-fu.hatenablog.com/entry/2021/07/23/224440
いよいよ砂絵展に向けて展示準備を進めていきます。
展示物・配置 → 備品・資材調達
の流れで進めました。
展示物・配置
まず、展示に必要になりそうな備品を洗い出しました。
ギャラリーが無償で貸し出してくれるもの。
- ウォールライト
- スポットライト
- 展示台
- 虫ピン
- テーブル
- 椅子
自分がすでに持っている備品。
- スチールラック
- フレーム
- ウォールポケット
- 折り畳みテーブル
- 折り畳み椅子
こう考えるとギャラリーからの無償貸し出しの偉大さが分かりますね・・・。
次に展示物と配置を同時に決めていきます。
壁面
グレーの部分は出入口です。
展示面積が減りますが、出入口はすべて開放することにしました。
外から見えて、入りやすそうな雰囲気を目指していきます。
床面
ワークショップと販売もしたいので、床面の配置も考えます。
紫と水色のひし形は販売物を置くための展示台です。(本来なら陶芸品とかお花を置くのでしょうね。)
斜めにしたのは、直線だけでなく、交差する動線を作って、来場者の流れを複雑にしようと思ったからです。
直線的な観覧順序にすると入ってきて1分2分で回れてしまうくらいのスペースです。
じっくり見てくれる方はいるでしょうが、例えば、ちょっと通りすがった方がたまたま入ってきてくれて、「ふ~ん」でサッと出て行ってしまう・・・なんてことはよくあると思います。
そういう方の「見る時間」を少しでも増やすことが狙いです。
そもそも、展示会にきてくれる方はどんな方でしょうか?
- 絵が好きな方(私を知らなくても)
- 私の作品を好きでいてくださる方
- 友人・知人
- たまたま入った
1.の方は偶然的に企画を知ってわざわざ足を運んでくださる方です。こういった層を取り込むためには、宣伝を効果的にする必要があるともいます。しかしながら、私個人での宣伝には限界があるので、数は見込めないと思っていました。
2.の方は私が一番大切にしたい方たちです。SNSやサイトでたまたま私の作品を見て、さらに好きになってくれるだけで、大変光栄なことです。しかし、辺境の地・茨城での開催・・・。遠い・・・。ここまでいただけると思うのは高慢でしょう・・・。来ていただいたあかつきには飽きさせない・楽しませるを目標に展示内容の充実に心血を注ぐべきだと考えました。
3.私は友人・知人が少ないのですが、展示を手伝ってくれる友人、親、会社の人たちに輪を広げてもらうことにしました。要するに、友人・知人のさらに友人・知人、の、さらに友人・知人、の、さらに友人・知人、の、さらに・・・といった具合です。
正直なところ、規模の小さい展示にありがちな「作家の知人ばかりが来場する」状況は避けたいと思っていました。来場する立場からすると、「作家とそのご友人がおしゃべりしている」ところにいくのめっちゃ気まずいと感じるんです。
もちろん、友人や知人に私の作品を見てもらう機会なんてそうそうないし、見てもらいたいという気持ちもあります。でもおしゃべりタイムじゃないんですよ。主催者として、来場してくださるすべての人に公正に作品を見て体験する機会を提供すべきと思うのです。
そのための友人・知人のさらに友人・知人、の、さらに友人・知人、の、さらに友人・知人、の、さらに・・・なのです。
4.の方は実は少なくないと思いました。無名の作家もどきの展示会です。前もって情報を持っていて「観覧予定」を立ててくださる方はきっと少ないでしょう。
逆に土浦駅から徒歩1分の立地からして、通りすがる方は少なくないと踏みました。
この方たちになるべく在廊してもらう必要があったのです。
人がいない室内って入りづらい。
さらに関係者っぽい人が見はりみたいに佇んでる・・・
え、こわ・・・
と、私なら思います。でも一人でも誰かが中の展示を見て回っているのが見えたら、何を見ているんだろうって気になるんじゃないかなと思います。
実際、当日「人がいっぱいいたから何かな~って思って入ってみたんですよ」って方が結構いらっしゃいました。(話しかけてくださりありがとうございました。)
実際「人がいっぱい」ではないです。ただ7m四方の部屋のわりに人がいたのです。ワークショップで真剣に作業している方は30分から1時間はいましたし、展示数も多くて、部屋の中の密度が濃かったのです。
この点からも、通常の作品展示会ではない状況ができたと思います。展示会というよりマルシェとかプチイベントといった方がしっくりきますね。
このような具合で、来場者の動線、展示物の数・配置などを考慮して当日の会場内レイアウトを決めたら、ギャラリーの方と打ち合わせをします。
借りたい備品の確認をしました。作業台は二つしかないとのことだったので、講座用テーブルに変更して、最終的に↓のようにすることに決めました。
さらに、ライトも借りられるので、会場を明るくしていきます。
資料がなくて正確じゃないけど以下のようにライトアップしました。
当日、このライトがなかったら、ワークショップ出来なかったなって思うくらい、会場は暗かったです。展示スペースって大体薄暗いですよね。リラックスできそうな・・・。
でも今回はめちゃめちゃ明るくしました。ライトは自分で設置です。天井は4mくらいの高さで、ライト用のレールがたくさんあるので、好きなばしょに取り付けられます。
↓のようなの借りられます。折り畳みのはしごもあったんですが、高くて怖かったです。ライト本体のつまみが硬くて力がいるので、バランスが取れるこういったものに乗って設置するのが良いと思いますが、男手が借りられる・怪力の方ははしごの方がスマートに設置できると思います。
エリアごとの細かな配置
展示台の細かな配置も決めていきます。
展示台は大小合わせて4つ。小さいものをみっちり並べていくので、家で実際に配置してみて、写真を撮っておきました。
床にマスキングテープで台と同じ大きさの枠を作ってあーでもない、こーでもないを繰り返します。こういう時間が一番楽しいんですよね。
展示用の資材の用意
足りなさそうなフレームは追加で買うことにして、展示台の上に置くための小さな展示台は自分で作って組み立てられるようにしました。
厚紙で作りました。イメージは星空です。
ぺたんこに潰せるようにしました。車が軽なので、荷物を積めるように考えねばなりません。
箱をクロスに組み立てて友人作家の作品の展示も考えます・・・
なかなか様になってきました。
展示に関する準備はこのような感じでした。
次はワークショップの準備について書いていきたいと思います。
【イベントのこと】無名であくまで趣味で創作活動している社会人がドマイナージャンルの企画展を思いつきでやってみた【企画構想】
はじめて個展開催した個展の一連の流れを記事のまとめです。
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前回からかなり期間があいてしまいましたが、初個展個人開催について書いていきたいと思います。ぜひお付き合いください。前回記事はこちら↓
砂絵の展示がやりたい
きっかけは学生時代の先生に3人展に誘われたことでした。
期間は9月半ば。場所は土浦市民ギャラリーです。
膨らむ想像
どの絵を展示しよう、どういう配置にしようと思いめぐらせていたら、あの絵もこの絵も、ハンドメイド作品も販売してみたいし、砂絵の実演、なんならワークショップもしてみたい…。
そんな想像が膨らんでしまって、これは3人展で一角を借りて展示するだけじゃ間に合わないぞと思いました。
ギャラリーのお値段を聞いていましたし予算を捻出できそうな気もする。
あ、砂絵展やろう・・・
ということで開催を決めました。
5月、GWの最終日のことです。
つまり作家的なスポンサーがついたとか、賞に選ばれたとか、そんな劇的なきっかけは一切なくて、普段の生活の中で「今日はオムライスが食べたい気分」くらい軽い気持ちで初個展を開催することにしたのです。
会場のお値段が安かった
もちろん、予算を捻出できなければ個展開催なんてできません。
でも、それを実現させた最大の要因は、先生が紹介してくれた土浦市民ギャラリーのお値段が安いということです。
7m四方の展示室が1日2,500~4,000円程度で借りられます。
入場料をとったり、販売をする場合はでも5,000円です。
毎年出展しているデザインフェスタは1畳分のスペースで1日14,000円くらいで、駐車場代を入れると16,000くらいします。
もちろん立地、入場者数を考えれば、土浦なんて到底勝てるわけがありません。私が通っている美容室のお姉さんには「確かに安いけど、人来なさそうだね。それなら銀座で10万円くらい払って開催した方がいんじゃない?」と言っていました。それが茨城民の常識です。
茨城という土地は基本的に文化・芸能レベルが他県に比べて低いです。
- 東京まで2時間以内
- 茨城なにもないし
- 美術系の展示なら都内行く方が充実してる(来場者目線)
- 茨城人少ないし都内の方がたくさんの人に見てもらえる(出展者目線)
というような自県に対する諦めのようなものと東京に対する期待の高さが、茨城民の心の奥深くにあるのです。茨城県民にしかわからないかもね!
しかし、そういうの、なんか、ヤだな、と思っていたのです。
いいじゃん、茨城でやっても。
いいでしょ?知名度がないやつが個展やっても。
だって金ないし。スポンサーいないし。創作で食ってないし。
ちゃんと毎日会社行って、8時間働いて、残業だってして、プライベートのほとんどを創作に費やすくらい、作ることが好きなんだもん。
私の心の中の反骨精神が訴えかけてきました。
東京に比べたら人来ないだろうけど、そもそも一人でやる規模のものじゃん。
そのわりに、展示もしたい・ワークショップもしたい・実演もしたい・ハンドメイド作品の販売もしたい・・・って、もういっぱいいっぱいじゃないか。
土浦市民ギャラリー、安いな。デザフェス1回出展する金で3日できんじゃん。有休1日つけて開催できんじゃん。
なんだそれ?コスパ最強かよ。
かくして。私は初めての個展を開催するに至ったのです。
会場を押さえる・会期を決める
展示企画って、秋が多いらしいです。
土浦市民ギャラリーの方に聞きました。
確かに事前に日程を確認したとき、9月から11月はかなり埋まってました。
私は会社勤めをしているので、閑散期の8月に決めていました。
夏休みで人が来てくれそうだなとも思ったんですが、夏は暑すぎて人がほとんど来ないと言われてしまいました。だから会場はあっさり押さえることができました。埋まらなくて困っていたそうですよ。お役に立ててよかったよかった。
- 会場:土浦市民ギャラリー
- 会期:8月下旬
企画の構想を練る
まず、はじめに、一般的な個展名について考えてください。例えば水彩画の展示だと「やまだたろう 水彩画展」(自分の名前を入れるパターン)とか「水彩画 ー滲みの世界ー」(世界観を抽象的に表現するパターン)とか「Collor」(英語でスタイリッシュに)などが大半を占めていると思います。
- ミゥラ 砂絵展
誰だよ。知名度がないんだよ。
- 砂絵 ーざらざらの世界ー
砂絵? ふーん。子供の頃にやったな。
- Collor
は? 内容が見えない。
私は砂絵を知ってもらいたい。子供の頃や学生の頃にやったことがある人はきっと少なくない。それにハマって趣味の域を若干はみ出すまで作り続けている人間がいることや、砂絵が大人の趣味として成り立つこと、表現の多様性を知ってもらいたい。
じゃあ、シンプルに砂絵展。
でも、それだけじゃない。ひたすら砂絵に取り組んできた今までや、学校教材の砂絵のその先であることを見せたい。そこでつけた個展名は、
これが、私のやりたいことの主軸となって、個展開催までの道を一気に開通させました。
この後、宣伝・展示準備・ワークショップ準備を同時に進めていきます。
【イベントのこと】無名であくまで趣味で創作活動している社会人がドマイナージャンルの企画展を思いつきでやってみた【概要】
はじめて個展開催した個展の一連の流れを記事のまとめです。
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- 【展示準備について】https://bliblibli-fu.hatenablog.com/entry/2021/07/23/112310
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- 【広報について】https://bliblibli-fu.hatenablog.com/entry/2021/07/23/155058
- 【当日と成果について】https://bliblibli-fu.hatenablog.com/entry/2021/07/23/224440
2019年8月23日~25日に土浦市民ギャラリーで砂絵の個展をしました。
正確に言うと個展ではありません。ざっくり言うと、「イベント」です。
【 個 展 】ってハードルが高いと思います。私は芸術を学んでいません。作品も「芸術」というほど格式高くないし、研ぎ澄まされた信念も技術もないです。
作るのが好き、という気持ちで作り続けている一般社会人が、作品を表に出す機会がもっとあってもいい。ブースを借りるのではなく、自分の空間を作って作品を見てもらいたい。
「創作」や「ハンドメイド」が身近にお手軽にできるようになった今どき、そういった思いを持っている方が他にもいるのではないでしょうか?
作ることはお手軽なのに、発表となると、まだハードルが高いですよね…。
そんな方の参考になればと思い、この記事にその過程と結果をまとめます。バリバリに金の話をしますし、具体的な客足も書きます。そこが一番気になるとこですよね!
また、あまり知られていませんが「土浦市民ギャラリー」がコスパ最高だったので代わりに宣伝します。
どんな企画展をしたか
- 砂絵の原画を壁面に展示(フレームはダイソー)
- 砂絵の原画(大小)の販売
- 砂絵のワークショップ
- 友人作家のアクセサリー販売
どんな人間がやったか
- 職業DTPオペレーター
- 趣味で絵を描く(ただのオタク女)
- デザインフェスタに年一で参戦
- 芸術歴ゼロ
- ツイッターのフォロワー60人・Pixivのフォロワー130人・ミンネのフォロワー230人
- メイン砂絵でアクリル・デジ絵・水彩・色鉛筆など雑多に手を出してる
どんな会場でやったか
- 茨城県土浦市市営「土浦市民ギャラリー」
- JR常磐線土浦駅徒歩1分
- 7m四方
- 1日レンタル料5,000円(販売なしのときは市民2,500円、市外3,700円)
- 駐車場1台分無料
- ウォールライト・スポットライト・展示台・虫ピン・テーブル・椅子など備品無料
どんな広報活動をしたか
- リ―フレット1000枚をばら撒く(費用8,000円印刷ポイントで相殺)
- ツイッターやってみた
- ホームページを作ってみた
結局のところ客足は?
- 初日(午後半日)来場者50人・ワークショップ12人
- なか日(終日)来場者116人・ワークショップ10人
- 最終日(15:30まで)来場者103人・ワークショップ12人
結局出費はどれくらいでバックはあった?
- 会場費15,000円
- フレーム入れ用資材など7,000円
- その他なんやかんや雑費15,000円
- 販売合計37,000円
- 友人作家販売合計12,000円
概要はこんな感じです。
もしこれを読んでいるあなたが個展やイベントで生計を立てたいのなら、まったく参考にならないと思います。
作ることが好きで、趣味の域をはみ出してきたけど、作品を発表する場が見つからない。儲けはでなくていい、むしろ赤字でもいい、でもすっごい予算はかけられない、ただ少しのバックがあったら嬉しい、それで次の材料買うわ。という方で、茨城県内、もしくは近辺に住んでる方はかなり参考になると思います。
なまじ都内へのアクセスがいいから注目しなかったけど、県内でも十分にできることが分かりました。だって「都内で個展」って響きだけでハードル爆上がりです。
てなわけで書き始めましたが、なんだか長くなりそうなので分割して書いていきます。
今日はここまで。続きは気が向いたら書きます。お手製の展示用品の写真とか作り方も紹介したいな…。
一旦、ここまで読んでくださりありがとうございました。
- 【企画構想について】https://bliblibli-fu.hatenablog.com/entry/2021/07/23/080604
- 【展示準備について】https://bliblibli-fu.hatenablog.com/entry/2021/07/23/112310
- 【ワークショップ準備について】https://bliblibli-fu.hatenablog.com/entry/2021/07/23/134921
- 【広報について】https://bliblibli-fu.hatenablog.com/entry/2021/07/23/155058
- 【当日と成果について】https://bliblibli-fu.hatenablog.com/entry/2021/07/23/224440
【インデザインのこと】PDF書き出しで変更したファイル名をインデザインファイルと同じになるように戻す
インデザインドキュメントと同じファイル名にしてPDF書き出しをした後インデザインを保存するだけ。
PDFは書き出した後にファイル名を変更する派ですか?
PDF書き出し時に名前を付ける派ですか?
PDF書き出しのときにファイル名を変更すると、次回からその変更したファイル名になります。通巻ものを同じドキュメントから作っていたら、毎回インデザインのファイル名でPDF書き出ししたいのに、一度変更したらインデザインファイル名にならない、なんて…。
そこはインデザインと同じファイル名にしてPDF書き出しした後、インデザインドキュメントを保存すればいいのです。
そもそもPDF書き出しでファイル名を指定すること自体がインデザインドキュメントの変更になります。
↑「ファイル名123.indd」を「ファイル名abc.pdf」にしてPDF書き出しすると、
変更してますよマーク出るし。それをそのままドキュメント保存すると、以降そのファイルのPDF書き出しでは「ファイル名abc.pdf」というファイル名に設定されます。
試しに「ファイル名123.indd」を「ファイル名イロハ.indd」と名前を変えたあとPDF書き出しします。
「ファイル名abc.pdf」で書き出しすることになってます。
ここを「ファイル名イロハ.pdf」にして、
PDFを書き出します。
変更してますよマークがでます。これでインデザインを保存します。
今度は「ファイル名イロハ.indd」を「ファイル名アイウ.indd」にしてPDF書き出ししてみます。
インデザインのファイル名がセットされるように戻りました。
意外と知らない人もいるかもしれません、というより、些細なこと過ぎてインデザインのスキル面での情報収集のラインナップに上がらないことかもしれませんね。
そんなことよりもっと根の深い、そして深刻な? 実作業に影響のあることはたくさんあります。
そうそう、CC2019から相互参照オプションの変更が一括でできなくなりましたね。今切実に悩みの種です。
【組版のこと】インデザインでソートする。
ソートならエクセルでやって流せばいいじゃん
と、いう意見もありますが、インデザインはページ参照することができるのです。
その参照がされたままの状態で索引を作りたいと思いませんか?
実はインデザインにはソートするスクリプトが最初から入っています。
まず、このような↓ものを用意しました。
単語の統一性とかは無視の方向でお願いします。
このように↑相互参照で単語を呼び出しページ数も入れた状態のものを選択し、
スクリプトパネルのJava Scriptの中のSortParagraphis.jsxを実行します。
選択するとき、最後に空行は入れないでください。動きません。
fasterかslowerがあるんですが、私はいつもslowerを使います。fasterは雑なので。また、降順か昇順かの選択もできますし、スペースをカウントするかも選べます。
パッとこんな感じにソートされます。
順番が読み通りになってないってなりますよね。
エクセルでも漢字が後ろになったりするので、よみがな行を作ったりするのと同じでインデザインのソートでもよみがなは必要です。ひらがなの次がカタカナになります。また、濁点と半濁点、小がな(ぁぃぅぇぉ等)は後ろにきます。
ざっくりした作業手順は、Wordで一斉ルビ振り→エクセルでよみがな行抽出→表を使ってインデザインのページ参照と並べる→表解除→ソート、といった具合です。
ただ、エクセルほどの優秀なソート機能ではないので、時間がかかります。1000行超えるようだと面倒なんで、ソートかけて帰宅します。出社してきたらソートされてますから、実際どれくらいの時間がかかってるのか知りません。1時間かもしれませんし5時間かもしれません。一日の最後にソートかけられるように調整して作業すれば何の問題もありません。停電さえなければ!!!
【組版のこと】インデザインでインラインオブジェクトも表も使わずに数式を組む―分数編―
分数に注目して数式を組む設定を紹介します。
インラインオブジェクトも表も線も使いません。
いつも長めになるので手短に。
・使う文字
―(ダーシ)
強制改行
・文字スタイル
割注を使います。
↑こんな感じ設定して、分数の線の前後に強制改行を入れていくようにすれば↓のような感じに組めます。
TPOに合わせてフォントとか色々設定する必要がありますが、基本的にアルファベットはイタリックですから、数式用の合成フォントを作るとよいと思います。
分数の線は分子か分母の長い方の幅にピッタリサイズにするのが普通(?)だと思うので、水平比率を二分幅にしとくと調整が少ないかと思います。分数を構成する文字の種類で幅が違いますから、断言できませんけども。長ければツメればいいだけですから半文字分を最低サイズにしとくと楽かなと。
これを応用して↓見たいのも簡単に。