【組版のこと】インデザインの文字スタイルと正規表現スタイルを利用して任意のルールに基づいて囲みケイを入れていく
囲みケイ、どうやって入れてますか?
インラインオブジェクトで入れていくのがメインではないでしょうか?
ですが、文字サイズより大きいオブジェクト、崩れるときありません?
行をまたぐとき、…おおおおお、考えただけで目を背けたくなります。
と、いうことで!
文字だけで入れていくやり方です。
タイトルに『任意のルール』書きましたが、自分で決めた文字で挟んだら囲みケイになる設定にしましょう、ということです。
うまい表現が出来ないので、なんとか汲み取ってください!
このやり方は同じサイズの文章内に何回も執拗に囲みケイが出てくるときに超有効だと思うのです。
概要
●文字スタイルの分類●
①横のケイ線
②縦のケイ線
③ケイ線と文字とのスペース
●使用する文字●
縦のケイ線→|(Shift+¥)
スペース→分割禁止スペース(Ctrl+Alt+X)や6分の1スペースなど
文字の入れ方
まず、↓のように囲みたい文字(えおか)を|やスペースで挟みます。
囲みケイの縦ケイと最初・最後の文字は分割できないようにしたいので「分割禁止スペース」を使うと一石二鳥です。(あとから分かれてしまってないか確認したり、分かれないような何かしらの処理をすることを考えると。)
横ケイの設定
今回は13Qの文字に上下1Hずつオフセットした1Hの幅の線で囲みたいと思います。
(↑ピンクの線は離す分の意)
線種
線種のストライプで上下の線を作ります。
計算
(文字サイズ)13+(上下オフセット分1+1)2+(上下線幅分1+1)2=17
(線幅)1÷17×100=約5.88%
これで横ケイ用の線種の設定はOKです。
簡単!
横ケイの文字スタイル
打消し線を使います。(あれ? 下線でもよくない? と思いますがあえて打消し線なのは後述しますね。)
線幅は先述したとおり17です。
計算
打消し線はオフセット0だと仮想ボディの下から12%上のベースラインにつきます。
なので仮想ボディの中央は文字サイズの2分の1の数値を入れたら12%分下げなければならないので、
(文字サイズ)13÷2-(文字サイズの12%)13×0.12=6.5-1.56=4.94
線幅の単位がミリなんで「4.94H」っていれれば勝手にミリに…。
ツイッターでご指摘いただきまして、12%ではなく、38%として計算すればマイナスしなくてよいことが分かりました。
13×0.38=4.94
こっちのが楽ちんです!おつむの足りなさが露見してしまいました^^;
ピンクの線は1Hになってるよマークです。
横ケイの設定はこれでOKです。
縦ケイの設定
縦ケイは|を使いますので線種は使いません。
使用するフォントにより、水平・垂直比率を調整します。
まず、|の幅を見ます。アウトラインをとれば幅がわかります。
0.416÷1×100=約240%
高さは17。
17÷13×100=約130.76%
これで縦ケイの設定が出来ました。
これを正規表現スタイルに設定しておけば|と分割禁止スペースを入れていくだけで囲みケイが出てくるようになります。
(「スペース」という文字スタイルは分割禁止スペース(~S)にあてます。内容は水平比率であけたい分の幅にするだけです。)
囲みケイ+色
先述しましたが、なんで打消し線なのか。
打消し線は文字の上にのりますから色がついてる囲みケイをすると全部隠れてしまいます。だから下線は温存です。もちろん下線に横ケイをあてて間の色を設定するのもありですね。
これでバリエーションがいくつか作れます。
丸ケイ
線種を使えば丸の背景色付きもできますね。
パターンの長さを文字サイズと同じにするといいんじゃないかと思います。
こんな感じですかね。
ただ、行をまたぐときはちょっとダメです。