【組版のこと】算用数字に対する縦中横の設定の仕方について
縦組みのとき、縦中横の扱い方に悩まされることありませんかねえ…。
アルファベットが絡んでくるとますます面倒!
今回は算用数字に限定して、縦中横の設定の仕方を色々考えてみようっと思います。
インデザインでなにも設定をしてないときと、「自動縦中横+縦組み中の欧文回転」の設定をしたとき↓
設定してなければ半角入力なら当然寝ますし、全角数字で入力すれば全部縦に並びます。
算用数字を扱う以上、桁で見切りをつけて縦中横と縦並びをうまいこと混在させて組んでいかざるをえないと思います。
桁数によって、全角と半角で使い分けるというのも手です。しかし、フォントによっては形が不恰好に、というか、全角と半角で形があまりにも違ったりは気持ちよくないと思うので、半角字形にしたらよいと思います。
↓半角字形にしたやつ。
正規表現スタイルで「(?<!\d)\d\d\d\d(?!\d)」に半角字形の文字スタイルをあてれば楽ですよね。
まあ、私は一括半角派です。全角にして半角に見せかける分、手数が増えてる気がして(笑)
なんで、ここからは全部半角ってことにして話進めます。
桁数が多いものを縦中横にするなんてことのが少ないと思うんですが、3桁までなら縦中横にしますよね。
どうでしょうか…。
どっちもありですよね。
縦並びだと、行の最後に来たときに追い出される可能性もありますし、追い込むにしても前後に袖うちの画像入ったり、禁則文字が来たり、大変なことになることも多いですよね。ホント、諦めてほしい、なんてこともさ…ふふふ…。
脱線した\(>д<。\)
行間をゆったりとれればなんかはみ出ててもいいか、っと思うんですが、長体をかける処理をすることもありますね。
字数を稼ぎたい、狭い、なんてときにはやりますよね。
正規表現スタイルで「(?<!\d)\d\d\d(?!\d)」とかってやればあたりますし。
今回、算用数字に限定したのは、場合分けが超多くなるからっていうのがありましてね、たとえば2字から4字だけで考えても、「A1」「AB1」「ABC1」「A12」「A123」「AB12」っていう6パターンで、どこまでを縦中横にしたときにはこうで、ここまでのときはああで、ってすごい大変になるからです。
こういうのを処理するときはできるだけ明確な線引きをしないと、矛盾した指示を食らうことになったりするので前もって……、まあ、いいや。
話を戻して、数字の桁数を限定してつかむとき、正規表現があっていない、たとえば「\d\d\d(?!\d)」だけになっていたデータを触ったのですがこのときに↓
なんてことになっていたので、しっかりおさえてあてたいですね。
こういうのは、最初に設定をしたときに、文章の中に4桁以上の数字羅列がなかったときとかに抜けたりするんだと思うんです。
上のやつは、前にスペースを入れているんですが、インデントで字下げをしたりするとこうなります。↓
ちなみに、テキストフレームの先頭だけです(笑)
変なとこ間違うと変な挙動にあったりするもんなんですね。
最初見たときどうなってんだか分からなかったです。必死でデータの中漁りまくって再現できました。
実は、縦中横を使うとき、文章の性質上「自動縦中横」をOFFのままにした方がよいときもありますから、やっぱり一概にAにはB、CにはDって言えるもんじゃないんですよね。
「自動縦中横」は「段落の属性」ですから、文字スタイルで「縦中横OFF」を作ってあてても、縦中横をとることはできません。
もし、縦中横になってしまう形のものがあって、そこだけはやりたくないのであれば、「自動縦中横」はOFFにして、当てたいとこだけに当たるようにするしかありません。ON、OFFが「自動縦中横」にも効けばよいですね。
もちろん、文章に日付とか人数とかしか算用数字が出現しないのであれば、段落スタイルの「自動縦中横」はとても有効で便利と思います。機械とか商品とかの型番号や、化学式などが頻繁に出てくるようなものを、そういった文章を組むときと同じ姿勢でやり始めないほうがよいと思います。
※ツイッタにてご助言を賜りましたので表現を変えさせていただきました。